【わかりやすい】今日は何の日&雑ブログ

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【2月1日 記念日】テレビ放送記念日〜今日は何の日〜

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2月1日は「テレビ放送記念日」です。「テレビ放送記念日」に関係するトピックスを紹介します。朝礼やその日のネタにでもなれば幸いです。

 

テレビ放送記念日

テレビ放送記念日」は、1953年(昭和28年)の2月1日に、NHK東京放送局が日本で初めてテレビ本放送を行ったことに由来します。

1953年(昭和28年)2月1日の午後2時から、東京都千代田区内幸町にあったNHK東京放送会館の第一スタジオから「JOAK-TV、こちらはNHK東京テレビジョンであります」の第一声から放送が開始がされました。開局記念式典の模様を放送し、当時のNHK会長古垣鐵郎の挨拶に始まり、国務大臣、郵政大臣、東京都知事らの祝辞が続きました。その後、尾上梅幸(おのえばいこう)、尾上松緑(おのえしょうろく)らによる歌舞伎「道行初音旅」も披露されました。

当時の受信契約数は866台、受信料は月200円でした。

 

テレビの歴史

テレビの起源は、日本が江戸時代の頃にまで遡ります。1842年(天保13年)に、スコットランドの発明家アレクサンダー・ベインが画像を電気的に送る方法を発明しました。金属でできた文字を電極でなぞり、受信側では、金属の文字の部分だけ電流が流れるのを利用して、紙にぬられた薬品を電気分解して文字を浮かび上がらせました。この方法は、テレビというよりも絵や文字を送る、ファクシミリと同じものでした。

その後、1884年(明治17年)に、ドイツの発明家ポール・ニプコーが、直列式の機械式走査を実現する「ニプコー円板」の発明します。渦巻状に穴を開けた円板(ニポー円板)をモーターで回し、穴からさしこむ光を光電管(光を電気信号に変える)で読み取って送信し、受信側では、送られてきた信号を増幅して電球を点灯して像を作りました。しかしこれは、ぼやけた影絵のような映像しか出せないものでした。

1896年(明治29年)には、イタリアの発明家グリエルモ・マルコーニが無線通信を発明。1897年(明治30年)には、ドイツの物理学者フェルディナント・ブラウンが画像を映し出す為のブラウン管を発明し、テレビの受像装置の原型ができました。マルコーニブラウンはこの発明により、1909年にノーベル物理学賞を受賞しています。

1911年(明治44年)には、ロシアで世界初となるテレビによる送受信実験に成功しましたが、この時点では映像の信号を増幅させるための真空管の技術が発達しておらず、実用的なレベルではありませんでした。

そして、ついに世界で初めて実用レベルのテレビの開発に成功します。1926年(昭和元年)12月25日、奇しくも大正天皇崩御の日に、浜松高等工業の実験室において、日本人の高柳健次郎(静岡大学名誉博士)が、石英版に書いた片仮名の「イ」の字の映像を機械式の円形撮像装置で読み取って、電子式のブラウン管に送り、映像を映し出すことに成功します。世界で初めてブラウン管に映像が送られた瞬間でした。そのため、高柳博士は「テレビの父」と呼ばれています。

それ以降は、1929年(昭和4年)に英国放送協会(BBC)がテレビ放送を始めると、世界各国でテレビ局が設立されました。そして、1953年(昭和28年)の2月1日に、NHK東京放送局が日本で初めてテレビ本放送を始めました。

国産のテレビ受像機を最初に生産したのはシャープで、1953年(昭和28年)に、日本国産第1号の白黒テレビが発売されました。テレビ発売当初の価格は175,000円で、当時の初任給が高卒で5,400円の時代でしたので、非常に高価なものでした。富裕層の自宅に、町内の人が大勢集まってテレビを見る光景がよく見られました。

1957年(昭和32年)にはカラー放送が始まり、1959年(昭和34年)4月10日の皇太子殿下と美智子妃殿下のご成婚パレードの放送を機に、テレビの普及が全国的に一気に広まったと言われています。そして、テレビは日本の戦後復興の象徴として、「三種の神器」(テレビ、冷蔵庫、洗濯機)の1つとして一般家庭に普及していきました。