【わかりやすい】今日は何の日&雑ブログ

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【2月21日 記念日】国際母語デー〜今日は何の日〜

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2月21日は「国際母語デー」です。「国際母語デー」に関係するトピックスを紹介します。朝礼やその日のネタにでもなれば幸いです。

 

国際母語デー(International Mother Language Day)

1999年(平成11年)11月17日に、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)が制定しました。

2月21日である理由は、1952年(昭和27年)の2月21日に、当時はパキスタンの一部だったバングラデシュの首都ダッカで、ベンガル語を公用語として認めるように求めるデモ隊に警官隊が発砲し、死者が出たことから、バングラデシュでは、独立運動の中の重要な出来事の一つとしてこの日を「言語運動記念日」としました。国際母語デーはこの記念日にちなんだものです。

言語と文化の多様性、多言語の使用、そしてあらゆる母語の尊重の推進を目的としています。

 

「国際母語デー」が制定されたきっかけ

国際母語デーは、様々な言語と文化、そして母語を使うことを大切にしようという目的で、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)によって定められました。

この記念日ができたきっかけは、ある事件がきっかけとなっています。

現在のバングラデシュと呼ばれる国は、パキスタンという地域から独立した国ですが、独立前は東パキスタンと呼ばれ、多くの人がベンガル語を話していました。しかし、政府が西パキスタンにあり、そこで話されていたウルドゥー語が母語になることになりました。こうした動きに対して東パキスタンの学生たちから強い反発が起こります。そうした反発に対して西パキスタン政府は「政府に反する行為をしたら射殺する」と、東パキスタンの学生達の抗議・デモの弾圧・封じ込めを図りました。そうした中、1952年(昭和27年)2月21日、東パキスタンの学生たちは、西パキスタン政府の圧力に屈せず、現在のバングラデシュの首都ダッカにあるダッカ大学で抗議集会を行った際、デモを行っていた学生4名が警察に射殺されてしまいました。

この出来事をきっかけに、ベンガル語国語化運動が大きく拡がっていきました。その結果、1956年(昭和31年)に公布・施行された当時の憲法「パキスタン・イスラム共和国憲法」では、ウルドゥー語ベンガル語の双方が公用語として指定されました。

その後、ベンガル語国語化運動東パキスタンの独立に向けた動きに繋がり、1971年(昭和46年)のバングラデシュ独立戦争を経て、東パキスタンバングラデシュとして独立し、2月21日を「言語運動記念日」という祝日に定めました。バングラデシュでは、毎年2月21日に全土で慰霊祭や言語・教育・文化などに関するイベントが行われたり、この出来事の歌「エクシェ・フェブラリー」を歌ったりしています。
これにちなみ、1999年(平成11年)11月17日に、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)国際母語デーが制定されました。