【わかりやすい】今日は何の日&雑ブログ

365日の記念日をわかりやすく紹介します。また、これはオススメと思った情報を発信します。

【3月5日 記念日】サンゴの日〜今日は何の日〜

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3月5日は「サンゴの日」です。「サンゴの日」に関係するトピックスを紹介します。朝礼やその日のネタにでもなれば幸いです。

 

サンゴの日

サンゴの日」は、1996年(平成8年)に環境保全団体である世界自然保護基金(WWF)が制定しました。

3月5日である理由は、「さん(3)ご(5)」と読む語呂合わせと、珊瑚(コーラル)が3月の誕生石であることからです。

 

サンゴについて

サンゴとは

サンゴは、クラゲやイソギンチャクと同じように、無脊椎動物の1つである刺胞動物(しほうどうぶつ)に属して、動物に分類されます。腔腸動物(こうちょうどうぶつ)ともいわれ、食べ物と排泄物が同じ口から出入りする体の構造となっています。

サンゴは、「ポリプ」と呼ばれる小さな個体がいくつも集まって群体を形成します。このポリプが1つのみで生きているのが「単体サンゴ」、分裂を繰り返してクローンが複数集まったものを「群体サンゴ」と呼びます。様々なポリプが集まることにより多様な形や色彩など、サンゴそれぞれの特徴が作られていきます。

ポリプは、上端部にがあり、その周りに触手(しょくしゅ)が生えています。ポリプは、海の中の様々な場所に固着するのに適した構造をしていて、イソギンチャクのような見た目をしたものが多く、触手は手のようにはたらき、餌になるプランクトンをつかまえてに運びます。また、そのでは、餌を取り入れるだけではなく、排泄や産卵も行います。

サンゴには、この触手で動物プランクトンを捕まえ、口に入れて体内に取り込み、栄養を取る種類もいれば、ポリプ内に小さな「褐虫藻(かっちゅうそう)」という直径0.01ミリほどの植物プランクトンを住まわせ、それらが太陽の光をあびて栄養を作り(光合成)、その栄養を得て、生きている種類もいます。サンゴ褐虫藻がたくさん栄養をつくれるように、光がよく届く浅い海に住んでいます。

 

サンゴの種類

サンゴは多くの種類が存在しますが、大きく分けるとサンゴ礁をつくる「造礁サンゴ」と、単体で生息する「非造礁サンゴ」の2つに分類できます。造礁サンゴには、ハナヤサイ、ミドリイシ、コモン、といったサンゴがあり、テーブル状、枝状、キャベツ状などのサンゴ礁を形成しています。対して、非造礁サンゴには、宝石に使われるアカサンゴやモモイロサンゴ、シロサンゴ、ベニサンゴなどがあり、その多くが深海でゆっくりと成長します。

 

サンゴ礁について

造礁サンゴは、自ら石灰質の石の骨格を作る特徴を持っています。自らつくり出した石の周りに、覆うように住み着いている状態です。この石は、造礁サンゴの成長と共に大きくなり、テーブル状、枝状、キャベツ状など、環境に応じた形体となり、長い年月をかけサンゴ礁といわれる立派な地形をつくります。

このサンゴ礁は、サンゴ特有の様々な形によって隙間などが多くできるため、そこを住処とする小さな魚や甲殻類等が数えきれないほど生息し、多くの生物が成体になるまでの時間を過ごす「海のゆりかご」や「海のオアシス」などと表現されることもあります。サンゴによって造られるサンゴ礁という地形は、魚など生物の生活環境を支える大切な場所となります。

 

サンゴの一生

サンゴは、種類や生息する環境にもよって成長速度は変わりますが、1年でおおよそ数cm~10cm以上成長します。
サンゴは主に2種類の増え方があります。

  1. 個体がクローンを作って群体を作る“分裂”するもの
  2. 産卵によって卵と精子が受精し、卵が新しい場所に固着して群体を作る“有性生殖”するもの

更に、2の有性生殖するサンゴの産卵は2つのタイプに分けられます。

  1. バンドルという精子と卵子が入ったカプセルを放出する「放卵放精型」
  2. サンゴの中で受精させて幼生になったものを放出する「幼生保育型」

産卵の時期は種類によって異なりますが、「放卵放精型」のほとんどのサンゴは年に1回しか産卵を行いません。季節による水温変化に合わせ、卵を成熟させ産卵に備え、多くの種が満月前後の夜を待って産卵を行います。
一方で「幼生保育型」は、少数派でありながらも周年を通じて毎月幼生の放出を行うという観察結果もあります。サンゴの産卵は方法も時期もサンゴの種類だけパターンが多様に存在します。

受精後は1〜2日で「プラヌラ幼生」となって泳ぎ始め、2週間〜1カ月ほど漂った後、岩などの適当な場所に体を固定してポリプとなります。 ポリプは分裂してどんどん数を増やし、「群体」として大きくなっていきます。