3月10日は「東京都平和の日」です。「東京都平和の日」に関係するトピックスを紹介します。朝礼やその日のネタにでもなれば幸いです。
東京都平和の日
「東京都平和の日」は、1990年(平成2年)7月に、東京都が「東京都平和の日条例」で制定しました。
3月10日である理由は、1945年(昭和20年)の3月10日、深夜0時8分に、アメリカ空軍のB29爆撃機が東京上空に飛来して大空襲が行われ、最大級の被害をもたらしました。
東京都では、「東京都平和の日条例」に基づき3月10日を「東京都平和の日」と定め、東京空襲で犠牲となられた方々を追悼するとともに、平和意義を確認し、平和の意識の高揚を図るため、東京都平和の日記念式典及び東京空襲資料展を実施しています。
東京都平和の日条例
【東京都平和の日条例】
平成2年7月20日
東京都条例第90号
東京は、今や、世界の経済社会の発展を支える大都市としての地位を占める に至った。これは、東京の地に住み、働いてきた人々の努力の賜物である。
しかし、東京の歴史には、幾多の惨禍が刻まれている。特に、多数の都民が 犠牲となった第二次世界大戦の悲惨を我々は忘れることができない。
平和は、都民すべての願いである。
東京都は、平和国家日本の首都として、世界の都市と連携し、文化交流等の 推進に努め、人々の相互理解に立脚した国際秩序の形成と恒久平和の実現に貢 献する責務を深く認識し、戦争の惨禍を再び繰り返さないことを誓い、ここに、 東京都平和の日を定める。
(平和の日)
第一条 東京都平和の日は、三月十日とする。(記念行事)
第二条 東京都は、東京都平和の日に、平和の意義を確認し、平和意識の高揚
を図るため、記念行事を実施する。(委任)
第三条 この条例の施行について必要な事項は、規則で定める。
附則 この条例は、公布の日から施行する。
引用:東京都平和の日条例より
東京空襲犠牲者を追悼し平和を祈念する碑
2001年(平成13年)に東京都が、東京空襲の史実を風化させることなく、今日の平和と繁栄が尊い犠牲の上に築き上げられていることを次代に語り継ぎ、平和が永く続くことを祈念するため、記念碑を設置しました。
祈念碑内部には、東京空襲で犠牲となられた方々の名簿を納め、祈念碑上部は、生命の象徴である花々を植えた花壇となっています。この花壇は、都内の小・中・高校生が描いたデザイン画を基に制作しています。デザイン画の募集は毎年行い、応募いただいた作品の中から優秀作品4点を翌年度の春・夏・秋・冬の花壇デザインに採用しています。