10月4日は「いわしの日」です。「いわしの日」に関係するトピックスを紹介します。朝礼やその日のネタにでもなれば幸いです。
いわしの日
「いわしの日」は1985年(昭和60年)に、多獲性魚有効利用検討会(現在:大阪おさかな健康食品協議会)が提唱し、いわし食用化協会(現在:いわし普及協会)が制定しました。
10月4日である理由は、「1(い)0(わ)4(し)」の語呂合わせからです。
記念日が制定された目的は、大阪湾でいわし類が大量に獲れるることや、安くておいしいヘルシーフーズとしてPRするとともに、豊かな海を愛し育む心を育て、水産資源の有効利用について認識を深めてもらうために、制定されました。
この多獲性魚有効利用検討会(現在:大阪おさかな健康食品協議会)は、全国でも有数のイワシ漁獲量を誇る大阪湾域をひかえた大阪府が、学識経験者、魚業・加工・流通の関係者を集めて開いたものです。
いわしについて
いわしの名前の由来
「いわし」の名前の由来については諸説ありますが、陸に揚げるとすぐに弱って腐りやすい魚であることから「よわし」から変化して「いわし」となったとする説が有力です。漢字の「鰯」も、これに由来したといわれています。他には、「卑しい(いやしい)」が徐々になまって「いわし」となったとする説で、かつて「いわし」は貴族の食べ物ではなく"卑しい魚"という意味で「いやし」から「いわし」になったといわれています。
いわしの仲間
日本では、マイワシ、カタクチイワシ、ウルメイワシの3種類が食用として主に流通しています。
マイワシは体側に黒い斑点が7つあって、「ナナツボシ」という素敵な名前で呼ぶ地方もあります。
カタクチイワシは下あごが長いことからこの名前がついていますが、背中が黒くはっきりしているので、「背黒イワシ」とも呼ばれています。
ウルメイワシは旬の脂が乗っている時は、目の脂瞼という膜が発達し、目が潤んで見えるところからこの名前がついたようです。
マイワシの一生
マイワシ(太平洋系群)は2~3月ごろに太平洋南部の沿岸で親魚が産卵し、卵は黒潮に乗り房総沖まで北上しながら稚魚に成長します。
その後北上して三陸沖の遠洋で成魚になり、さらに南下して房総沖などで捕獲されます。
いわしの旬
春から秋にかけてよく取れ、今では一年中食べられる魚となっていますが、「入梅イワシ」と別名がつくほど梅雨時期のマイワシは脂が乗って美味になります。