【わかりやすい】今日は何の日&雑ブログ

365日の記念日をわかりやすく紹介します。また、これはオススメと思った情報を発信します。

【10月9日 記念日】塾の日〜今日は何の日〜

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10月9日は「塾の日」です。「塾の日」に関係するトピックスを紹介します。朝礼やその日のネタにでもなれば幸いです。

 

塾の日

塾の日」は、1989年(平成元年)に公益社団法人全国学習塾協会が制定しました。

10月9日である理由は、「じゅ(10)く(9)」(塾)と読む語呂合わせからです。

学習塾の質的向上を図り、学習塾に対する正しい認識と信頼を獲得するための契機とするとともに、学習塾の健全な発展を願って制定されました。

全国学習塾協会は、民間教育を担う団体・個人に関する支援及び能力開発、調査研究、地域社会に対する貢献の推進等を行うことによって、児童及び青少年等の学力養成の推進に寄与し、より良い社会の形成を推進することを目的として設立された公益社団法人です。

 

塾の由来

日本におけるの始まりは、今から約1,200年前の平安時代に遡ると言われています。

もともと「」という言葉は、「門の両脇に設けられた部屋」という意味で、その部屋で家族や使用人にものを教えたことから、私的な教育の場を意味するようになっていったとされます。

平安時代では、律令国家を目指して官僚を育てる為の「大学寮」という学校組織が作られます。主に「明経道、明法道、文章道、算道」の四道が教えられました。この大学寮で教えていた学者が、自宅で個別に採っていた弟子に教えていたそうで、これを「家塾」と呼んでいました。この家塾こそが、日本のの起源とされます。

その後、平安時代が終わり、戦乱の世になると教育は軽視され、学習の場であるは身を潜めます。武士が力を持つようになったこの時期は、寺院が教育の中心となりました。武士は8~15歳ぐらいまで寺院で学び、武家の家訓は家庭で代々伝えられました。

再びが盛んになったのは、世の中が安定した江戸時代に入ってからです。江戸時代は、日本史上で最も平穏な時代と言われています。文化の向上だけでなく、学問を探求するだけの余裕があったと言えます。そんな時代であった為か、学問の追及や教育の重視化が進み、当時の日本の教育は世界最高峰とも呼ばれるくらい高い教育水準でした。吉田松陰杉田玄白大塩平八郎福沢諭吉など、数多くの有名な学者が存在しました。それらの学者は、それぞれに自分の塾である「私塾」を開校しました。その数は確認されているだけで1500以上にもなり、主に朱子学、国学、洋学などを学ぶところでした。その私塾からは、さらに著名な学者や時代を動かす人間が輩出されました。幕末から明治初期にかけて設立された私塾の中には、その後、大規模な私立学校へと発展し、日本の大学制度や学校制度に沿う形になり、津田塾慶應義塾東奥義塾のように大学や高校の名称としても「」を残したものもあります。

ちなみに、江戸時代の教育は、当時世界最高峰だったとも言われています。識字率で見てみると、諸説ありますが当時の日本は50%、同年代のイギリスが25%、アメリカが20%、ロシアが10%でした。このことから、江戸時代の日本は、極めて高い教育水準を誇っていたといえるのではないでしょうか。