11月29日の記念日と、記念日に関係するトピックスを紹介します。朝礼やその日のネタにでもなれば幸いです。
議会開設記念日
1889年(明治22年)の大日本帝国憲法発布を受けて、1890年(明治23年)11月29日に初の帝国議会が開かれたことを記念して制定されました。
プチ情報
初めての議事堂が作られるまでの歴史をご紹介します。1881年(明治14年)10月12日、明治天皇から国会開設の詔が発せられ、1890年(明治23年)に「国会」(議会)を開く事が表明されました。1886年(明治19年)2月、内閣に臨時建築局が設立され、ドイツから建築家を呼んで、議事堂の設計が始まります。1887年(明治20年)4月の閣議で、議事堂建築予定地が麹町区永田町一丁目(現在:千代田区永田町一丁目)に決定されましたが、多額の経費が必要であったことや、帝国議会の開設が切迫していたこともあり、この計画による議事堂建築は中止されてしまいます。その後、麹町区内幸町二丁目(現在:千代田区霞が関一丁目、経済産業省敷地内)に仮議事堂が建設されました。ドイツ人の建築家であるアドルフ・ステヒミューラーと臨時建築局技師の吉井茂則の設計による第一次仮議事堂は、1888年(明治21年)6月に起工され、第1回帝国議会召集前日の1890年(明治23年)11月24日に竣工し、11月29日に貴族院議場で開院式が行われ、第1回帝国議会が開会されました。しかし、翌年の1891年(明治24年)1月20日未明に漏電により出火し、仮議事堂は全焼してしまいました。そのため、その後、現在の帝国ホテルの隣にあった鹿鳴館を貴族院に、虎ノ門の工部大学校(現在:東京大学工学部)を衆議院に移し、会期を終了しました。その後、吉井茂則とドイツ人の建築家オスカール・チーツェの設計により、第一次仮議事堂の跡地に再建され、同年10月30日に竣工しました。以上が日本において初めて作られた議事堂が作られるまでの流れを紹介致しました。ちなみに、今の国会議事堂は1936年(昭和11年)に帝国議会議事堂として建設されました。建物は左右対称形を成しており、正面に向かって左側に衆議院、右側に参議院が配置されています。
いい肉の日
宮崎県の「より良き宮崎牛づくり対策協議会」が制定しました。11月29日である理由は、「いい(11)にく(29)」の語呂合わせからです。味と品質の良さで知られる宮崎牛をアピールするために制定されました。この協議会は、大相撲において優勝した力士に対して、宮崎牛1頭分を贈呈しています。
プチ情報
「○○牛」と呼ばれるお肉は、一体、何種類あるのでしょうか。全て言える方は少ないのではないでしょうか。そこで、全国の有名なお肉を調べてみましたのでご紹介します、と言いたいところですが、実は日本には、ブランド牛と名のつくものは160種近くあるようですので、「日本三大和牛」と呼ばれる三種を紹介します。おそらく聞いたことがある名前だと思います。先に「和牛」という言葉ですが、「国産牛」という言葉も耳にしますが、「国産牛」は、今まで長く肥育されている地域が日本国内である牛すべてを指します。海外で生まれ育った牛でも、日本にいる期間が一番長い場合は「国産牛」と表示することができます。そして、国産牛のなかでも「和牛」と名付けられるのは、決められた血統・品種のものを指しまます。その「和牛」と名付けられる、日本三大和牛とは、和牛の中でもとくに有名な3つの銘柄牛肉を言います。実は、どの3銘柄が三大和牛とは決まっていないのですが、「神戸牛(こうべビーフ)」「松阪牛(まつさかうし)」、「近江牛(おうみぎゅう)」、または「米沢牛(よねざわぎゅう)」のうちの3銘柄を指すのが一般的となるようです。正直、味の特徴は全て私も食したことが無いのでわかりかねますが、この4つが三大和牛とされていますので、お金に余裕があれば何度でも食してみたいですね。