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緊急通報「118番」を知っている?有効通報は1%

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「船を乗り上げてしまった。」
「サーファーが流された。」
「海に大量の油が浮いているよ!」
「密漁している人がいる。」

海でこのような事故があったら、皆さんはどこに通報しますか。実は海上専用の緊急通報用電話番号があることをご存知でしょうか。今回は意外と知られていない「118番」についてご紹介します。

 

【目次】

 

「118番」とは

「118番」とは、日本の海上において事件・事故が発生した場合の緊急通報用電話番号のことです。2000年(平成12年)5月1日に施行された改正電気通信事業法により「110番」、「119番」と同様に扱われる番号として運用が開始されました。海上保安庁では次のような場合に通報するように示しています。

・ 海難人身事故に遭遇した、または目撃した。
・ 油の排出等を発見した。
・ 不審船を発見した。
・ 密航・密輸事犯等の情報を得た。

現在はこの118番に電話すると、船舶電話からコールした場合は海上保安庁運用司令センターに、船舶電話以外の電話(一般加入電話、公衆電話、携帯電話、PHS)からコールした場合は全国11ヵ所の各管区海上保安本部に接続されるようになっています。

2000年(平成12年)に118番が緊急通報用電話番号として運用が始まるまでは、この118番は名古屋地区で警察を呼ぶ場合の電話番号でした。名古屋では、1948年(昭和23年)10月1日 - 1954年(昭和29年)7月1日まで118番を警察への緊急番号として使用していました。当時は東京が110番、大阪市、神戸市、京都市などは1110番、名古屋は118番を使っていましたが、利用者が混同してしまうことから、1954年(昭和29年)7月1日の新警察法施行をもって110番に統一されました。

 

「118番」有効通報の割合は1% 

この「118番」は、他の110番や119番に比べて知名度が低いためなのか、有効通報の割合が1%程度と低いのが現状となっています。海上保安庁は、2017年に寄せられた海上の緊急通報「118番」の内99%が、緊急性のない電話だったと発表しています。かけ間違いや無言電話が大半を占めているようです。2017年にあった電話件数は約37万8千件であり、緊急性を伴う内容は約5千件にとどまり、残りの37万3千件の内訳は無言電話が14万4千件、間違い電話が10万1千件、着信後にすぐ切れた電話が11万6千件、明らかなイタズラ電話は1万3千件だったとしています。この通り、運用を開始した2000年の運用開始から、緊急性のない電話が大半を占める状況が続いています。電話対応の職員は救難に向かう巡視船の誘導なども受け持っており、各地の海上保安本部は頭を悩ませているのが現状のようです。

 

「118番の日」が定められている

海上保安庁が2010年(平成22年)12月に制定し、翌年の2011年(平成23年)から翌2011年から記念日として実施されています。1月18日でらある理由は、海上保安庁への緊急電話が119番であることから決められました。記念日とした目的は、海の事件・事故に関する緊急通報用電話番号「118」番の認知度を高め、海の安全確保に努めることを目的としています。

 

まとめ

いかがでしたか。有効通報が1%という数字が示す通り、「118番」の認知度が低いことがわかります。もし、海上で事故や事件が発生した場合、「118番」に電話をし、「いつ」、「どこで」、「なにがあった」などを簡潔に落ち着いて通報しましょう。携帯電話、船舶電話はもちろん、公衆電話、固定加入電話などからもご利用できます。