12月1日は「映画の日」です。「映画の日」に関係するトピックスを紹介します。朝礼やその日のネタにでもなれば幸いです。
映画の日
「映画の日」は1956年(昭和31年)6月29日にに一般社団法人映画産業団体連合会(映団連)が制定しました。
12月1日である理由は、1896年(明治29年)の11月25日から29日にかけて、神戸の神戸倶楽部において映画が一般公開されたましたが、これを日本の映画の初公開として、11月25日ではキリが悪いという理由で、キリの良い12月1日が記念日とされました。
一般社団法人映画産業団体連合会では「映画の日」の事業として、入場料金割引、特別招待の実施、地域に即した関連行事の開催等を行なっています。また、映画産業の活性化及び振興を図るために、「映画の日」中央式典を開催し、映画業界で永年にわたり勤続してきた人や映画産業に功績のあった人を表彰しています。
映画の歴史
19世紀前半に写真技術が完成されます。それから、19世紀後半にはその写真技術を応用して動く写真の開発が始まりました。フランスのジュール・マレー、アメリカのエドワード・マイブリッジ、ドイツのオットマール・アンシュッツなど、多くの人々によって研究されてきました。
1893年(明治26年)にアメリカのトーマス・エジソンが自動映像販売機(映写機)である「キネトスコープ」をシカゴ万国博覧会に出展します。この「キネストコープ」はスクリーンに映写されるのではなく、箱の中をのぞき込む形のものでした。
そして、フランスの「映画の父」と呼ばれるリュミエール兄弟がエジソンの開発した「キネストコープ」を元に研究を進め、スクリーンに投影することによって、一度に多くの人々が鑑賞できる「シネマトグラフ・リュミエール」を開発し、1895年(明治28年)12月28日、パリのカフェ「グラン・カフェ」(現在のホテル・スクリーブ・パリ)で、「シネマトグラフ・リュミエール」を活用して「列車の到着」他、全12作品を人々に有料公開しました。これが、これが現代にまでつながる映画の起源とされています。この中で、世界最初の実写映画は「工場の出口」という映画でした。1900年に開催されたパリ万博でも映画を上映しており、来場した世界中の人々を魅了している。
ちなみに前述の通り、リュミエール兄弟が世界で初めての映画を公開することになる2年前、トーマス・エジソンによって「キネトスコープ」が発明されましたが、これが日本に伝来し、1896年(明治29年)年11月に鉄砲商の高橋信治が神戸の旅館で皇族も招いて披露したことがきっかけとなり、同じ神戸の神戸倶楽部で11月25日から29日にかけて、映画が一般公開されました。これが、日本における映画の初公開として記念されています。