2月24日は「クロスカントリーの日」です。「クロスカントリーの日」に関係するトピックスを紹介します。朝礼やその日のネタにでもなれば幸いです。
クロスカントリーの日
クロスカントリーの日は、1977年(昭和52年)の2月24日に、統一ルールによるクロスカントリーの初めての大会がイギリスで開催されたことを記念して制定されました。
クロスカントリースキーとは
クロスカントリースキーとは、雪上に設営されたコースでスキーとスキーポール(ストック)を用いて、多様な地形での総合的走力を競う競技スキーです。
斜面を下るアルペンスキーに対して、クロスカントリースキーでは平地を進んだり、急な坂を登ったりします。
スキー本来の用途である雪上での生活移動手段から自然発生的に競技となったもので、全スキー競技の原点といえる種目です。
クロスカントリースキーの用具
板の幅はアルペンスキーの約半分で、金属のエッジが付いておらず、軽くしなやかなつくりになっています。また、スキーと靴はつま先のみが固定されるようになっていて、踵(かかと)が固定されていないのがアルペンスキーとの大きな違いです。踵が上がることによって、平地や登りにおいても、非常にスピーディーに滑ることができます。
ポール(ストック)は肩の高さ近くまである長いものを使います。これはポールで雪面を押す力も大きな推進力になるためです。クロスカントリースキーの選手は足だけでなく、腕も使ってスピードを出して競い合います。
クロスカントリースキーの走法
クロスカントリースキーには大きく2つの走法があり、「クラシカル」と「スケーティング」に分けられます。
クラシカルは雪上につけられた二本の溝の上を滑ります。スキーを交互にキックして進むため、板には滑るためのワックスと、キックするための滑り止めワックスの両方を塗ります。
スケーティングは、アイススケートのように交互に足を開いて進む走法です。スキーの歴史の中では後から考えられた滑り方で、クラシカルよりもスピードが出ます。
クロスカントリースキーの種目
クロスカントリースキーの競技は、距離やスタート方法などにより様々な種目があります。
距離では、1.4kmほどのスプリント種目から50km以上滑る長距離系の種目まであり、大会ごとに開催される種目が異なります。
また、距離だけでなく、コースのレイアウトやアップダウンも大会ごとに異なります。
スタート方法は大きく2通りあります。一つは全員が同時にスタートするマススタートで、選手の駆け引きが見どころです。もう一つはインターバルスタートで、選手は30秒間隔で一人ずつスタートします。選手同士の接触が少ないため、平等にタイムを比較することができるスタート方法です。最後の選手がゴールするまで、結果がわからないところが見どころです。
これら個人競技の他に、リレー競技も行われます。4人でリレーする種目や、2人でチームを構成し、リレーをしながら交互に3回ずつ走るチームスプリントなどがあります。