2月25日は「ヱビスの日」です。「ヱビスの日」に関係するトピックスを紹介します。朝礼やその日のネタにでもなれば幸いです。
ヱビスの日
「ヱビスの日」は、2012年(平成24年)に、東京都渋谷区恵比寿に本社を置き、ビール・発泡酒・ワイン・焼酎などの製造・販売を行うサッポロビール株式会社が制定しました。
2月25日である理由は、1890年(明治23年)2月25日に、「ヱビスビール」が初めて発売されたことに由来します。
自社の「ヱビスビール」をより多くの人に知っていただくために制定されました。
ヱビスビールについて
ヱビスビールは、サッポロビール株式会社が製造・販売する麦芽100%ビールの商標で、プレミアムビールに分類されます。
ヱビスビールの誕生
まだビールが輸入中心の時代であった明治時代、日本製のビールを作ろうという機運が高まり、東京や横浜の中小資本家が集まって、1887年(明治20年)9月に「日本麦酒醸造会社」が設立されました。
会社設立から2年後の1889年(明治22年)10月に、現在の東京・目黒区三田にヱビスビール醸造場が完成します。「日本一のビールメーカーになる」ことを掲げ、「本物のおいしさ」にこだわり、ビールの仕込釜、蒸気機関、製氷機などの醸造設備品は、すべて本場のドイツから購入しました。また、そのドイツからビールの醸造技師カール・カイザーを招き入れ、すべてが整った同年12月からビール醸造を開始しました。
そして、工場設立から5ヶ月後の1890年(明治23年)2月25日に、「ヱビスビール」が初めて発売されました。当時の名称は「恵比寿麦酒」でした。当初は「大黒ビール」というブランド名で発売しようとしていましたが、既に商標登録されていたことから、同じ七福神の一神として福徳を授ける「恵比寿」に変更したようです。
この「ヱビスビール」は、発売からわずか1ヶ月後の内国勧業博覧会で「最良好」の評価を受けました。
「恵比寿」の地名の由来は「ヱビスビール」
東京の「恵比寿」という地名は、この「ヱビスビール」が由来となります。
1889年(明治22年)10月に、現在の東京・目黒区三田にヱビスビール醸造場が作られ、その2年後の1890年(明治23年)に発売されたビールは、「ヱビスビール」と名づけられて人気を博しました。
1901年(明治34年)に、大量のビールを遠方に運ぶため、専用の貨物駅が新設され、ブランド名を取っつ「恵比寿停車場」と命名されました。
その後、醸造所周辺は人口が増加し、1906年(明治39年)には旅客駅として恵比寿駅ができました。
そして1928年(昭和3年)に、渋谷町渋谷の伊達跡などが「恵比寿通1・2丁目」と改称されます。これが「恵比寿」が使われた最初の地名です。