【わかりやすい】今日は何の日&雑ブログ

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【2月6日 記念日】海苔の日〜今日は何の日〜

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2月6日は「海苔の日」です。「海苔の日」に関係するトピックスを紹介します。朝礼やその日のネタにでもなれば幸いです。

 

海苔の日

全国海苔貝類漁業協同組合連合会が1966年(昭和41年)に制定しました。
2月6日である理由は、日本最古の成文法典である大宝律令が702年(大宝元年)1月1日に施行され、29種類の海産物が租税としておさめられました。そのうち8種類が海藻で、海苔がその1つとして表記されています。この事から、海苔は産地諸国の代表的な産物として、大変貴重な食品であったことがうかがえます。これにちなんで、大宝律令が施行された702年(大宝元年)1月1日を新暦に換算した2月6日を海苔の日としました。

この頃に海苔の生産の最盛期を迎える。海苔の消費拡大が目的で、この日を中心に記念行事やイベントが実施されています。この記念日には、海からの贈り物である海苔に対する感謝の気持が込められています。

 

海苔の歴史

海苔は縄文時代から食用にされていたと考えられています。貝塚の遺跡からもわかるように、古代の人々にとって貝類や海藻は大切な食料であったと考えられます。

海苔という言葉が登場する最古の文献は、奈良時代初期に編纂された「常陸国風土記(ひたちのくにふどき)」です。ここには、「古老の曰(い)へらく、倭武の天皇 海辺に巡り幸(いでま)して 乗浜(のりのはま)に行き至りましき。時に浜浦(はま)の上に多(さは)に海苔〔俗(くにひと)、乃理(のり)と云ふ〕を乾せりき。」とあり、関東平野に深く入り込んだ霞ヶ浦を訪れたヤマトタケルが浜辺一面に海苔が干してある風景を見たとの記述があります。また、702年(大宝2年)に執行された日本で最初の法律書「大宝律令(たいほうりつりょう)」には、朝廷への年貢(租税)の対象として「紫菜(ムラサキノリ)」の記載があります。

平安時代では、制度や儀式などを記した「延喜式(えんぎしき)」には宮中への献上品や上級貴族への給仕のひとつとして海苔が藻類中第一等の価値があったと記されていますが、これは岩海苔であったと思われます。平安中期に成立したとされている「うつほ物語」の中では「紫海苔」「甘海苔」が贈り物として使われていた記述があり、当時の貴族社会で珍重されていたこともわかります。

鎌倉時代以降、中国から様々な食文化が到来し、海苔海藻の貴族社会での地位は低くなったといわれています。そのかわり、精進料理や饗応の席など、仏教界や武家社会などで海苔は使われるようになりました。

江戸時代になると、養殖技術が確立します。海苔が好きだった徳川家康に新鮮な海苔を献上するため品川、大森を中心とする東京湾で海苔の養殖が始まりました。幕府は献上された海苔を市場で売り、財源としたそうです。これをきっかけに海苔は江戸の特産品として庶民に親しまれるようになりました。江戸時代中期になると、すのこですく板海苔が登場します。さまざまな具を入れてごはんを巻き「海苔巻き」庶民の間で大流行し、屋台すしと呼ばれる店も登場、江戸っ子たちは手軽な食べ物として海苔巻きを食べていたようです。

昭和時代に入り、1949年(昭和24年)にイギリスのドゥルー女史が海苔の糸状体(しじょうたい)を発見しました。この発見が、それまで不明だった海苔のライフサイクルの解明につながり、養殖技術は飛躍的な発展を遂げる事になります。現在では、年々生産量が増加し、安定した生産が可能となりました。