2月20日は「旅券の日」です。「旅券の日」に関係するトピックスを紹介します。朝礼やその日のネタにでもなれば幸いです。
旅券の日
1998年(平成10年)に、外務省が制定しました。
2月20日である理由は、1878年(明治11年)の2月20日に、「海外旅券規則」が外務省布達第1号として制定され、「旅券」という用語が日本の法令上初めて使用されたことに由来します。
それまでは、「海外行御印章」「海外行免状」と呼んでいた。
パスポート(旅券)について
パスポート(旅券)とは
国民が外国に旅行するとき、その本国政府が本人の身分・国籍を保証し、旅行するときの便宜や、必要な保護を外国に依頼する公文書です。
このパスポート(旅券)を持たない外国人は一般に出入国を禁止されます。
現在、日本国民の約4人に1人がパスポート(旅券)を所持しています。
パスポート(旅券)の色について
日本のパスポート(旅券)の色は、現在は紺・赤・緑・濃茶・茶の、全部で5色に分かれています。
紺色(有効期限5年の一般旅券)
紺色のパスポートは、5年間と有効期限が短いのが特長です。20歳以上の人は、5年または10年の選択肢がありますが、20歳未満の人は有効期限が5年未満と短期間と定められています。
赤色(有効期限10年の一般旅券)
最も一般的な色が赤色。こちらも紺色のパスポート同様に、一般旅券に区分され、有効期限は10年間です。20歳以上の成人は、5年間有効の紺色パスポートか、10年間有効の赤色パスポート、どちらかを選ぶ事ができます。
緑(公用旅券)
「公用旅券」と呼ばれるもので、国の用務で海外に渡航する人や、その同伴者のみに発行される特別なパスポートです。公用旅券が発行されるのは、国会議員や公的機関の職員などです。また、日本国政のODAの一環として派遣される青年海外協力隊の隊員や、アジアで日本語や日本文化を紹介する活動を行っている「日本語パートナーズ」のパートナーズなどにも公用旅券が発行されています。一般旅券は単に「PASSPORT」と記載されているのに対し、公用旅券の表紙には「OFFICIAL PASSPORT」と表記されています。
濃茶(外交旅券)
濃い茶色のパスポートは、外交旅券に区分されるものです。皇族や三権の長(内閣総理大臣、衆議院議長、参議院議長、最高裁判所長官)、外交官などが公務で海外渡航する際に使用し、券面には「DIPLOMATIC PASSPORT」と表記されています。
茶(緊急旅券)
茶色のパスポートは、「緊急旅券」と呼ばれるものです。海外旅行先でパスポートの紛失や盗難に遭った場合、海外滞在中にパスポートの有効期限が切れてしまった場合など、緊急時に通常のパスポートに代わって発行されるつなぎのパスポートで、券面には、「EMERGENCY PASSPORT」と記載されています。
通常のパスポートよりも短期間で発行できるかわりに、有効期限はわずか1年。一般旅券とは違ってICチップは入っておらず、ICチップを作成する設備がない外国の在外公館でパスポートを更新しようとすると、一時的にこの緊急旅券が発給される場合もあります。