3月7日は「消防記念日」です。「消防記念日」に関係するトピックスを紹介します。朝礼やその日のネタにでもなれば幸いです。
消防記念日
「消防記念日」は、1950年(昭和25年)に国家消防庁(現在:消防庁)が制定しました。
3月7日である理由は、1948年(昭和23年)の3月7日に、「消防組織法」が施行されたことを記念して制定されました。
明治以来、消防は警察の所管とされていましたが、この「消防組織法」により、条例に従って市町村長が消防を管理する「自治体消防制度」となり、各市町村に消防本部・消防署・消防団の全部または一部を設置することが義務付けされました。
「消防記念日」は、広く消防関係職員及び住民の人々に「自らの地域を自らの手で火災その他の災害から守る」ということへの理解と認識を深めてもらうことを目的としています。
3月7日は、「春季全国火災予防運動」(3月1日~7日)の最終日でもあり、全国の消防本部などにおいて、消防訓練や記念式典、消防防災功労者に対する表彰、消防のPR活動など、様々な消防関係行事が行われます。
消防の仕事について
消防は火事・事故から人命を守ることが仕事ですが、火事を消すこと以外にも色々な仕事をしています。仕事の内容は大きく分けて、警防・予防・救助・救急の 4 つに分類されます。
警防
警防は、火災発生時に、消火隊を編成して消防車に搭乗して現場へ急行し、消火活動を行う業務を指します。また、火災や救急・救助の通報を受信し、各隊へ出動指令を出す通信指令業務も警防の一つです。
予防
予防は、火災の原因を調査し、建物の法令適合性を審査及び検査するとともに、火災が発生しないように建物管理者へ指導を行う業務を指します。建築内容の確認、消防同意、建物への消防用設備の設置の指導、危険物の規制、防火対象物への予防査察、民間事業所の自衛消防組織への指導育成などが予防業務の範囲です。
救助
救助は、災害現場で動けなくなった人や、建物に閉じ込められた人等を救助する業務を指します。救助隊や特別救助隊が、救助資機材を駆使して救助業務を行います。
救急
救急は、生命・身体に危機が差し迫った傷病者を病院まで搬送する業務を指します。救急隊が救急自動車に搭乗して現場へ向かい、怪我や病気で苦しんでいる人を手当して病院へ搬送することを任務としています。