10月3日は「登山の日」です。「登山の日」に関係するトピックスを紹介します。朝礼やその日のネタにでもなれば幸いです。
登山の日
「登山の日」は1992年(平成4年)の10月3日に、社団法人日本アルパイン・ガイド協会の重野太肚ニ氏が発案し、制定されました。
10月3日である理由は、「と(10)ざん(3)」(登山)と読む語呂合わせからと、1905年(明治38年)の10月に、日本山岳会が発足したことに由来します。
「登山の日」は、山に登ることで雄大な大自然に触れ、その素晴らしさを知って、自然を尊び、愛し、自然からの恩恵に感謝する日としています。
山ランキング
日本標高ベスト10
①富士山(山梨、静岡):3776m
②北岳(山梨):3192m
③奥穂高岳(長野、岐阜):3190m
④間ノ岳(山梨、静岡):3189m
⑤槍ヶ岳(長野):3180m
⑥東岳(静岡):3141m
⑦赤石岳(長野、静岡):3120m
⑧涸沢岳(長野、岐阜):3110m
⑨北穂高岳(長野、岐阜):3106m
⑩大喰岳(長野、岐阜):3101m
世界標高ベスト10
①エベレスト【チョモランマ】(ネパール、中国):8848m
②ゴドウィンオースチン【K2(ケイツー)】(パキスタン、インド、中国):8611m
③カンチェンジュンガ(ネパール、インド):8586m
④ローツェ(ネパール、中国):8516m
⑤マカルウ(ネパール、中国):8485m
⑥チョーオユ(ネパール、中国):8201m
⑦ダウラギリ(ネパール):8167m
⑧マナスル(ネパール):8163m
⑨ナンガパルバット(パキスタン):8125m
⑩アンナプルナ(ネパール):8091m
山の高さの測り方
国土地理院の測量法では、東京湾の平均海面を
日本の土地の高さは離島を除き、1873年(明治6年)から6年間かけて測った東京湾の平均海面を0mの基準面としています。 そこからの高さを「標高」と言います。
1891年(明治24年)に、国会議事堂(東京都千代田区)のそばに「日本水準原点」が設置されました。東京湾の平均海面から24.5mと決め、ここを基準に全国の土地の高さが決められます。現在は、関東大震災や東日本大震災の影響で24.36mとなっています。この「日本水準原点」を出発点とし、全国の主な国道または県道などに約2キロメートルごとに置かれているのが「水準点」です。約1万7000点あり、それぞれ高さが正確に求められています。
山の高さは、「水準点」と「三角点」を使って測られます。目印となる「三角点」を山頂近くの見晴らしのいいところに置きます。山のふもとにある「水準点」と山頂近くの「三角点」を結んで直角三角形を作ります。三角形は、1辺の長さとその両端の角度が分かれば、残る2辺の長さが決まります。この原理を使って標高を予測します。つまり、「三角点」と「水準点」を結んだ線を斜辺として直角三角形を作ります。次に、「三角点」の真下と「水準点」との距離を経度と緯度から割り出して、一辺の長さを決めます。あとは、この一辺の両端の角度ですが、一方は直角ですので90度、もう一方の角度を「水準点」から「三角点」を仰ぎ見た角度を測定します。そうすることで、「三角点」と「三角点」の真下までの距離がわかり、これを山の高さとするのです。
最近では、人工衛星の電波を受信して高さを求める「全球測位衛星システム」(GNSS)が使われています。