11月10日の記念日と、記念日に関係するトピックスを紹介します。朝礼やその日のネタにでもなれば幸いです。
技能の日
1971年(昭和46年)に労働省(現在:厚生労働省)が制定しました。11月10日である理由は、1970年(昭和45年)11月10日に、アジア初の技能五輪(国際職業訓練競技会)が日本で開催されたのを記念して制定されました。
プチ情報
記念日の由来である「国際職業訓練競技会」をご存知でしょうか。技術力を競う世界オリンピックで、厚生労働省は、日本語正式名称を第38回大会までは「国際職業訓練競技大会」、第39回大会以降は「国際技能競技大会」としていて、通称、「技能五輪国際大会」または「技能オリンピック国際大会」と呼んでいます。溶接・美容・パン製造などの青年技能者が技能を競う国際大会で、現在は奇数年に2年ごとに開催されています。第1回は1950年(昭和25年)にスペインの職業青年団が提唱し、隣国のポルトガルとの間で各12人の選手が技能を競ったことから始まりました。開催地はスペインのマドリード。日本が初めて参加したのはは、1962年(昭和37年)の第11回大会からです。日本で初めて開催されたのは1970年(昭和45年)の第19回大会でした。開催地は東京。2017年(平成29年)の第44回大会では、59カ国・地域から史上最多の約1,300人の選手が出場し、4日間の日程で51職種の競技が行われました。金メダルの獲得数では、1位が中国、2位にスイス、3位に韓国で、日本は9位という結果でした。細かい作業を得意とする"技術の日本"というイメージを持っていましたが、意外な順位に驚きました。日本の技術者が少なくなってきているのかもわからないですね。
エレベーターの日
1979年(昭和54年)に日本エレベーター協会が制定しました。11月10日である理由は、1890年(明治23年)11月10日に、東京・浅草の「凌雲閣」に設置された日本初の電動式エレベーターが一般公開されたことを記念して制定されました。
プチ情報
エレベーターのことを調べていると、意外に知らなかったことがありましたのでご紹介します。まず、下りる階のボタンを押し間違えることがあると思いますが、その時の対処法があるようです。メーカーによって少し違うようですが、大抵の場合は間違った階のボタンを2回押すと消えるようです。他にはボタンの長押し、ボタンを5回押すなどがありました。したがって、まずは2回押し、次に長押し、最後に5回押してみて、何も反応がなければあきらめるほうがよいでしょうね。他に知ったこととしては、エレベーターの中で大きな鏡がついている時があると思いますが、私は当初、身だしなみの為についていると思っていましたが、実は車イスの方を考慮した鏡だそうです。車イスの方がエレベーターに乗る際、ほとんどが前進で乗車することになりますが、下りる際に後進することになり、後ろが見えにくいですよね。それを解決する為に設けれらたのがバックミラー代わりとなる鏡です。車イスの方と同乗する際は鏡の前に立たないように気をつけるようにしたいですね。
トイレの日
1986年(昭和61年)に一般社団法人日本トイレ協会が制定しました。11月10日である理由は、「いい(11)ト(10)イレ」の語呂合せからで、浄化槽設備の普及・拡大や公衆トイレの環境整備の呼びかけを目的として記念日に制定されました。毎年、全国トイレシンポジウムが行われ、全国から集まった「グッドトイレ」な中から「グッドトイレ選奨」が発表されます。
プチ情報
どうでもよい話かと思いますが、プチ情報として「トイレ」の別の呼び方を調べてみましたのでご紹介します。
・厠(かわや)
・はばかり
・手水(ちょうず)
・雪隠(せっちん)
・閑所(かんじょ)
・ご不浄(ごふじょう)
・便所(べんじょ)
・お手洗い(おてあらい)
・化粧室
以上となりますが、他にも方言などを含めると、まだまだたくさんあるのでしょうね。話は変わりますが、大阪の地下鉄に設置されているトイレには平仮名で「ようおこし」と記されています。トイレに大きく書かれているのでトイレの別の呼称に「ようおこし」があるのかなと思っていましたが、どうやら、この「ようおこし」という言葉は関西弁で「よくお越し下さいました」という意味で、「よくトイレにお越し下さいました。ごゆっくりしていって下さい」とおもてなしの心を表現するためのものだそうで、今までのトイレのイメージを変えようとする動きから命名したようです。さすが大阪、オモロイですね。