11月13日の記念日と、記念日に関係するトピックスを紹介します。朝礼やその日のネタにでもなれば幸いです。
うるしの日
1985年(昭和60年)に一般社団法人日本漆工芸協会が制定しました。11月13日である理由は、平安時代に、文徳天皇(もんとくてんのう)の第一皇子である惟喬親王(これたかしんのう)が京都の法輪寺(ほうりんじ)に参詣した時、知恵の菩薩とも評され、人々に知恵を授けてくれるともいわれる虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)から漆の製法を伝授したとする説があり、その日が11月13日であったため記念日として制定されました。日本の伝統工芸である漆の美しさを知ってもらおうと記念日に制定されたようですが、11月13日は以前より漆関係者の祭日でもあり、 漆職人に酒や菓子などを振る舞い労をねぎらう日でもあるようです。
プチ情報
漆の歴史についてご紹介します。日本の漆製品はいつ頃からあったのでしょうか。それは、今から約9000年前の縄文時代にまで遡るのだそうです。2000年(平成12年)に北海道函館市で実施された垣ノ島遺跡(かきのしまいせき)の調査で、出土した副葬品が漆塗りだったそうで、これが日本で発見されている世界最古の漆塗り製品とされています。ただ、2002年12月29日に埋蔵文化財調査団事務所の火災により、出土品が焼失してしまったようです。現存する世界最古とされる大事な出土品が、現代の人の手により消失してしまうのは何とも悲しいですね。
茨城県民の日
1968年(昭和43年)に茨城県が制定しました。11月13日である理由は、旧暦の1871年(明治4年)11月13日(新暦:12月24日)に廃藩置県によって「茨城県」の名称が初めて使われたことを受けて、明治100年にあたる1968年(昭和43年)に、県民一人ひとりの郷土意識を高める為に、県が11月13日を「県民の日」として制定しました。
プチ情報
この県民の日である11月13日は、県内の公立小中学校・高校が休日になるそうです。学生にとってはとても羨ましい県ですね。県民の日によって学校が休日となる県を調べてみましたが、東京都、千葉県、埼玉県、群馬県、山梨県、茨城県と関東地方の一部の県のみで、少ないものでした。私も知りませんでしたが、全国的に他府県に住んでいる方はこの事をご存知ない人が多いのではないでしょうか。この他、茨城県では11月13日は茨城県の関連施設で入場料が無料になったり、割引を受けられるところがたくさんあったり、さらに多くの施設でイベントなども行われているようですので、11月13日は茨城県へお出かけになってみてはいかがでしょうか。
【参考情報】※2018年10月現在
県庁所在地:水戸市
人口:2,882,943人(全国11位)
面積:6,097.19km2(全国24位)
県の木:ウメ
県の花:バラ
県の鳥:ヒバリ